アンデルセン ひこうかばん DEN FLYVENDE KOFFERT ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 むかし、あるとき、お金持のあきんどがありました。どのくらいお金持だといって、それは町の大通のこらず銀貨で道をこしらえて、そのうえ横町の小路《こうじ》にまでそれをしきつめて、それでもまだあまるほどの[#「ほどの」は底本では「ほのど」]お金を持... 2019.05.20 アンデルセン
アンデルセン しっかり者のすずの兵隊 DEN STANDHAFTIGE TINSOLDAT ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 あるとき、二十五人すずの兵隊がありました。二十五人そろってきょうだいでした。なぜならみんなおなじ一本の古いすずのさじからうまれたからです。みんな銃剣をかついで、まっすぐにまえをにらめていました。みんな赤と青の、それはすばらしい軍服を着ていま... 2019.05.15 アンデルセン