2019-06

ロラン

ベートーヴェンの生涯 VIE DE BEETHOVEN 文献 ロマン・ロラン Romain Rolland        —-片山敏彦訳

ベートーヴェンをいっそうよく識ろうと志すならば、以下の概要的な表に挙げられているところの主要な著述や記録によって考究することができるであろう。 ベートーヴェンの書簡に関する文献 Ludwig Nohl.――Briefe Beethoven,...
ロラン

ベートーヴェンの生涯 VIE DE BEETHOVEN 付録 ベートーヴェンへの感謝 ロマン・ロラン Romain Rolland        —–片山敏彦訳

付録    ベートーヴェンへの感謝*       ロマン・ロラン     ヴィーンにおけるベートーヴェン記念祭の講演 われわれの生活の偉大な伴侶であってくれたその人に、私は、この一時代の感謝の言葉を――Dankgesang《ダンクゲザング》...
ロラン

ベートーヴェンの生涯 VIE DE BEETHOVEN ベートーヴェンの思想断片 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland —–片山敏彦訳

音楽について 〔Il n'y a pas de regle qu'one ne peut blesser a cause de〕 〔Scho:ner〕 「さらに美しい」ためならば、破り得ぬ(芸術的)規則は一つもない。      原注――最後...
ロラン

ベートーヴェンの生涯 VIE DE BEETHOVEN ベートーヴェンの手紙 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳

クールラントの牧師カルル・アメンダ宛  一八〇一年六月一日、ヴィーン 親しい善きアメンダ、心からなる友よ。深い感動をもって、悲しみと悦びとの入り交じった気持をもって君の最近の手紙を受け取り、そして読んだ。――君のかわらぬ真情と僕への好意とを...
ロラン

ベートーヴェンの生涯 VIE DE BEETHOVEN ハイリゲンシュタットの遺書 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland——-片山敏彦訳

ハイリゲンシュタットの遺書       わが弟カルルおよび(ヨーハン)に。――わが死後、この意志の       遂行さるべきために。  おお、お前たち、――私を厭わしい頑迷な、または厭人的な人間だと思い込んで他人にもそんなふうにいいふらす人...
ロラン

ベートーヴェンの生涯       VIE DE BEETHOVEN ベートーヴェンの生涯     ロマン・ロラン Romain Rolland   —–片山敏彦訳

序 すでに今から二十五年ほど前、私がこの小さな『ベートーヴェンの生涯』を書いたあの頃、私は音楽学(ミュジコロジー)的な著作をしようとしたのではなかった。それは一九〇二年であった。破壊し更新する幾多の嵐に富む、紆余曲折の一時期を私はくぐり抜け...
ロラン

ジャン・クリストフ ロマン・ローラン ——豊島与志雄訳

前がき  『ジャン・クリストフ』の作者《さくしゃ》ロマン・ローランは、西暦《せいれき》千八百六十六|年《ねん》フランスに生《う》まれて、現在《げんざい》ではスウィスの山間《さんかん》に住《す》んでいます。純粋《じゅんすい》のフランス人《じん...
ロラン

ジャン・クリストフ JEAN-CHRISTOPHE 後記 ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳

訳者 改訳の筆を擱《お》くに当たって、私は最初読者になした約束を果たさなければならない。すなわち、ロマン・ローラン全集版の「ジャン・クリストフ」についている作者の緒言の翻訳である。  この全集決定版は、私が改訳に使用した改訂版とは、一冊につ...
ロラン

ジャン・クリストフ JEAN-CHRISTOPHE 第七巻 家の中 ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳

序       ジャン・クリストフの友人らへ 私は数年来、既知あるいは未知の離れてる友人らと、いつも心のうちで話をしてきたが、今日では声高に話す必要を感ずる。それにまた、彼らに負うところを感謝しなければ、私は忘恩者となるかもしれない。ジャン...
ロラン

ジャン・クリストフ JEAN-CHRISTOPHE 第六巻 アントアネット ロマン・ローラン Romain Rolland— 豊島与志雄訳

母に捧ぐ ジャンナン家は、数世紀来|田舎《いなか》の一地方に定住して、少しも外来の混血を受けないでいる、フランスの古い家族の一つだった。そういう家族は、社会に種々の変化が襲来したにもかかわらず、フランスには思いのほかたくさんある。彼らは自分...